旦那のビザが切れまして。


私の人生の価値は、

 

ビザ切れの外国人を救う事で希少価値を増しているのかもしれない。

色々書きたいのですが

 

最近、五臓六腑がはじけた話をしよう。

 

 

私事ですが、2013年11月にスペイン人と結婚しまして。

 

翌年1月にはやっとこさ旦那に配偶者ビザが発給されて、盆と正月と一緒にきたような面持ち!

 

私はやっとスーパーサイヤ人になれた気持ちでいっぱいだった。

 

しかし、、、、

 

異文化で育ったスペイン人と暮らすのは、

超日本人気質で心配性の私には毎日がジェットコースターいや、

 

むしろ納豆しか流れてない回転寿司!

 

とりあえず、心臓がもたない。

 

私の旦那はマシな方ではあるが、それでもおそろしくのんびりしている。

 

こんな話を聞いた事がある。

 

・東京人は現在を生きる

 

・京都人は過去を生きる

 

・神戸人は未来を生きる

 

・大阪人は夕方の6時まで生きる

 

上記でその土地の人柄があらわされているんだとか。

 

大阪人はとりあえず今日の夕飯がおいしければ丸儲けという考え方。

 

でも、スペイン人は輪をかけて

 

1分後生きてたらグラシアス。

 

みたいなノリ。

 

1週間後のスケジュールを伝えても、

 

3日前にスケジュール再確認しても、

 

「え!!!そうだっけ?!!!初耳だけど、全然いいよ!!!」

 

そんな感じ。

 

先約なんてあってないようなもの。

 

だから、1ヶ月前から予定を埋めようとしてくる日本人は

彼らには気違いしか見えないようだ。

 

 

でも、結構ラブリーな国民性があり、

 

大切な日に花をくれるし、

 

レディーファーストだし、

 

重い物は女性に絶対持たせないし、

 

ものすごく温かい心を持っている。

 smallworldprj

 

そんな、おちゃめなスペイン人、

 

 

私の旦那。

 

 

 

3週間前にパスポートが切れていた。

 

 

たまったま、部屋を掃除していて旦那が仕事中にパスポートを確認すると、

 

 

有効期限:2014年3月6日

 

 

発見日:2014年3月28日

 

 

 

ふぁーーーーーーーーーーーっく。。。

 

 

すぐさま、旦那に電話

 

 

私「パスポート切れてない?」

 

 

 

 

旦那「あー・・・・・、切れてるね!」

 

 

ふぁーーーーーーーーーーーーっk(略)

 

 

彼ののんびり加減には慣れてたつもりやったけど

今回はもう毛穴から名前の分からない汁がすごい。

 

 

その日は全然眠れなくて、

 

翌朝、職場(日本語学校)のやたら何でも詳しい博士にパスポートのことを聞いてみた。

 

 

私「あのね、旦那3週間前にパスポート切れてたんですけど。。。大丈夫ですよね。。。?」

 

 

 

博士「え・・・・全然だいじょばないですね。。。。」

 

 

 

ふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(自粛)

 

 

博士の言うことには:

・不法滞在で罰せられるかも

・ビザが有効期限内でもそれを記載しているパスポートが期限切れならビザも無効扱い

・即刻日本を退去

・入国管理局へ罰金を払って情状酌量をはかる

・スペイン大使館側からも罰せられるかも

 

あかん。。。いきなり旦那が犯罪者に見えてきた。

 

ニュースでしか聞いた事のない言葉が次々と私のおちょこサイズの心臓を鋭利に突き刺す。

 

私は貝になりたい。

 

 

旦那は、なんなら誰よりもまじめに心優しく生きてきて

 

誰に恨まれることもしてきてないのにたかがパスポート切れたぐらいで犯罪者扱いされちゃあ

 

嫁としてメンツたたない!

 

満を持して、東京にあるスペイン大使館に電話した。

 

気が気じゃない。

昨日からのどにジャムパンとコーヒーとゼリーしか通らない(成人女性の平均的な食事)。

 

プルルルルル

 

私「・・あの、旦那がスペイン人なんですが、

 

昨日、彼のパスポートが3週間前に切れている事が発覚しまして・・・

 

 

どうすればいいでしょうか・・・」

 

 

大使館「・・・・・」

 

 

私「・・・あの、わざとじゃなくて、全然気づかなくてその・・・」

 

 

 

大使館「じゃあ、更新すればいいだけの話でしょ?」

 

 

 

 

 

え?

 

 

大使館「3週間切れたからって、どうにかなるわけじゃないんで。

 

大使館か領事館に出頭して、う〜ん、3500円くらいかかるので持ってきてくださいね〜。」

 

 

私「え!エ!eh!!(そんな軽々しく!?)

 

あ、あの、ビザはこないだとったばっかりなんです!えっと!」

 

 

大使館「あ、それは日本側の問題であって、スペイン大使館の問題ではないので。」

 

 

私「あ、じゃ、ざした(ありがとうございました)!」

 

 

私が前夜朝3時まで起きて調べてさんざんネット情報に脅されて博士にも鋭利な見えない刃物で惨殺されたのに、

 

 

このカジュアルさはなに?!

 

 

ビザの発給は法務省

 

パスポート関係は外務省

 

 

畑違いのところなのでこの2つはリンクしてるようでしておらず、

 

そっちはそっちで勝手にやってねの案配。

 

なんか、拍子抜けした、次はめちゃくちゃ厳しいとされている

 

入国管理局へダイヤルをまわした。

 

 

私「・・あの、旦那がスペイン人なんですが、

 

昨日、彼のパスポートが3週間前に切れている事が発覚しまして・・・

 

 

あのそのえっと・・・」

 

 

入管「ビザはいつまでですか。」

 

 

私「ら、来年の1月まで・・・」

 

 

入管「ビザがあるなら問題ないですよ〜!

 

 

あ、でも、パスポート更新しないと海外旅行とかいけないですからね〜

 

日本長い人配偶者ビザの人などは結構パスポート切れてる人いるんですよね〜ふふふふ」

 

 

私「え!不法滞在とか、強制送還とか罰金制度とか、

 

 

なんかすっごいの無いんですか?!」

 

 

入管「ん〜特にないですね〜ふふふふ」

電話越しにローラの顔しか思い浮かばない。

 

 

私「あ、わー。ざしたー」

 

 

 

チン。

 

 

 

なんなん。

 

国ってこんなカジュアルなものなの?

 

 

私の睡眠時間を少なめの朝ご飯を返して。

 

 

 

でも、この2つの機関のカジュアル対応に拍子抜けしてて、

 

しばらく旦那と離ればなれに暮らす事さえ覚悟していたから全身から力が抜けた。

 

 

そのときの私の戦闘力はヤムチャ程しかなかっただろう。

 

 

そのあと、旦那に即刻パスポートの更新をうながすも、

 

 

「大丈夫〜、しばらく海外旅行もする予定ないし☆」

 

 

そんなノリ。

 

 

登場人物全員自由人!(漢字まみれ!)

 

 

日本人の中の日本人な私は、

 

ちゃんと解決したいのでさすがにパスポートは即刻更新の手続きをとらせた。

 

 

私の人生、これまでビザ切れのスペイン人を対応したのはこれで3度目。

 

 

人生に1回だって多いのに、3回目て。

 

 

4回目には大富豪でいう革命が起こるはず。

 

 

国際結婚をされている方は、

ビザだけじゃなくてパスポートの期限に充分注意してください。

 

 

五臓六腑の健康のために。

 

 

おやすみなさい。プタマドレ!



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