「国際結婚の手引き」
まさか自分が国際結婚をするとは夢にも思わなかった。
なんだかんだ私は、寅さんみたいな人と結婚して柴又で団子屋を切り盛りすると思っていたからだ。
ひょんなことから出会ったひょんなスペイン人(アルゼンチンとのハーフ)とひょんに結婚。
ドラゴンボールでいうと、
こんな感じである。
この場合、私が悟空の立場だった。
(参照記事:「俗にいう、報告ってやつ」)
今回は、国際結婚をお考えの方、頭の片隅にそれも悪くないなという考えの皆さんに国際結婚の是非をお伝えしたいと思います。
ふざけたタッチの内容に感じるかもしれませんが、
ガチのノンフィクションですのであしからず。
<ご紹介結婚方法>
スペイン人(旦那)、日本人(妻)が日本で結婚する場合。
※妻(日本人)がスペインでの生活を望む場合、いたって簡単!
「LIBRO DE FAMILIA:家族手帳」を提示するだけだそうです。
<材料>
・愛する外国人男性/女性
・書類まとめ技術
・異文化を受け入れる器
・ご両家の賛成
・忍耐(ちょっとだけいります)
・思い出という名の記録(写真など)
・テンション
※低めのテンションで外国人と結婚できると思ったら大間違いです。
<期間>
・6ヶ月程度
※めっちゃくちゃ手順と運がよければ3〜4ヶ月も可能かも。
<はじめに>
まず、日本人との結婚とは非にならない位大変だということを理解しておいてください。
でも最初にビビっておくと、案外簡単に感じるものです。
手続きの大変さがセルやと思って挑んでおくと、
案外タオパイパイを倒すぐらいの戦闘力で乗り切れます。
インターネットで
「国際結婚 方法」等と調べたら、脅すような記事がいっぱい出てきます。
「本当のカップルでも、偽装結婚と判断されてビザが出ないことも多々あります。」
「よく入国管理局の職員と国際カップルが怒鳴り合っているのを耳にします。」など
おぉ怖っ!
行政書士さんの広告のオンパレード。
もちろん、プロに頼むのも全然ありだと思います。
10万以上は必要になりますが、愛する人と結婚できるかどうかの瀬戸際なのでそれを安いととるか高いととるかはお二人の判断で。
私の場合は、普通に「高い!」と思って、自力で乗り切る事にしました。
(そこに愛はあっても、金はなかったのです。)
そして、手続きがなかなかうまく進まず、ストレスになることもあるかもしれないですが、
それが原因でケンカになっちゃうと本末転倒なので、
「イライラした方がハーゲンンダッツをおごる」というような2人が幸せになるルールを設けておきましょう。
<手続きー4ステップー>
0. 下準備
→結婚が決まった時点で下準備に早速取りかかろう!
①スペイン領事面接@東京六本木
→夫がどの国で誰とも結婚していない「婚姻具備証明書」(独身証明)というシュールなものを発行してもらいます。
②日本側役所で婚姻手続き
→必要な書類や説明があるので区役所・市役所があいている時間内にいってください。
※時間外に警備員室に出しにいっても手続きができない。
③大使館でスペイン側手続き
→出そろった書類を提出し、「LIBRO DE FAMILIA:家族手帳」を発行してもらう。
④入国管理局で在留資格の変更の手続き(夫が日本での生活を希望する場合)
→基本的に、妻(日本人)が作成する書類がほとんどです。
<手続きー事前手続きー>
<日本の役場>
既に新居が決まっている場合は、妻の住民票と夫の在留カードに新住所を記載。
(受取書類)
①住民票(過去2年間)-各1通
②戸籍謄本-1通
③外国人登録証明書-1通
※夫(スペイン人)が過去2年間どこに在住していたか分かる書類をできるだけ添付する
留学中の場合:在学証明(いつからいつまで在学しているかなど)
日本に2年間滞在していない場合、下記でスペインの住民票を取り寄せるのでそれも証明になる。
<スペインの役場> スペインの公共機関は日本ほどちゃんとしていません。誰も信じない方がいいです。笑 日本から現地の役場に依頼しても確実に送ってくるとは限らないので現地の家族に頼んだ方が良い。
(受取書類)-郵便書留で送ってもらう。(要1週間)
①CERTIFICADO DE EMPADRONAMIENTO(住民票)-1通、
②CERTIFICADO LITERAL DE NACIMIENTO(出生証明書)-1通
※日本に留学中や仕事で滞在中のスペイン人と結婚する場合であれば、 来日した時点で大使館に自分が在留届をしている人であれば、彼の詳細もすぐ大使館側に情報がわたるので時間短縮できます。
→申請していなくても、面接の日の30分前〜1時間前にいけばその場で手続きできます☆
(必要なもの)
①在留届申請書類(大使館でもらえます)、②パスポート、DNI、③顔写真1枚(4cm×4cm)
☆提出書類まとめ☆
【スペイン人(夫)側】
①CERTIFICADO DE EMPADRONAMIENTO(住民票)-1通
→日本に滞在2年以上であれば日本の住民票をスペイン語に翻訳したもの(手書き不可)
②CERTIFICADO LITERAL DE NACIMIENTO(出生証明書)-1通
③パスポート、D.N.I.(身分証)のコピー
【日本人(妻)側】
④住民票(過去2年間の所在がわかるもので、転居などしていれば過去に居住した市区町村役場で住民票の除票を取り寄せること)
⑤住民票のスペイン語翻訳バージョン
⑥戸籍謄本(抄本不可)
⑦戸籍謄本スペイン語翻訳バージョン
⑧パスポート、または運転免許証のコピー
【夫婦共通】
入籍用申請用紙(大使館へ問い合わせればメールやFAXでも送ってもらえます。)
下記に2013年度に使用したものを添付
https://bay180.mail.live.com/mail/ViewOfficePreview.aspx?messageid=mgEiP7GHLD4hGfOAAjfeRhWA2&folderid=flinbox&attindex=0&cp=-1&attdepth=0&n=43436602
https://bay180.mail.live.com/mail/ViewOfficePreview.aspx?messageid=mgEiP7GHLD4hGfOAAjfeRhWA2&folderid=flinbox&attindex=1&cp=-1&attdepth=1&n=89543746
※上記書類を全て大使館へ提出します。書類受理後15日間、「ちょっと待った〜!」って言ってくる元カレとかがいなければ、不服申し立てが無しとして、大使館の掲示板に両名の名前が掲示されます。
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●ここまでが事前準備。うん、ヘドが出そうですね。
書類提出日(名前の掲示日)から14日過ぎた後、領事に電話をして面接の日程を決めます。面接後、婚姻に必要な「婚姻具備証明書」(独身証明)がもらえます。
私達の場合は、住民票の期間に1ヶ月不足があり一度送ったのに再提出になり1ヶ月ロスがでました。
スペイン大使館は日本国六本木にありますが、あそこはスペインです。
こちらからこまめに連絡して催促しないと反応をみせてくれないので待ちぼうけにならないように☆
【ステップ1:スペイン大使館で領事と面接】
①面接には、夫婦両者の他に立会人をつれて第三者的に二人の仲を立証してもらう必要があります。
私達の場合、旦那が2年間ずっと日本で専門学校生だったため所在が明らかだったからか
立会人の同行は不要でした。
②面接では、夫婦別々に面接されます。
スペイン語を話せない私はビビり倒していたわけですが、
めっちゃフランクすぎてこむら返りしそうでした。
(参照記事:「大使館で面接」
http://norahrhythmix.hatenablog.com/entry/2013/11/13/213929)
【ステップ2:日本の役所で婚姻届提出!】
①「婚姻届って、茶色なんですね。」なんて思う隙もなく、
ハンコついてぴゃ〜ん役所にとっとと気が変わらないうちに出しにいきましょう!
②婚姻届受理証明書というものをもらいます。
【ステップ3:スペイン大使館へ婚姻届出をする】
<必要な書類>
①婚姻届受理証明書 + スペイン語訳 1部
②入籍後の戸籍謄本 + スペイン語訳 1部
③婚姻済届出用紙→面接当日にもらえる。1部
→上記を提出すると、1ヶ月〜1ヶ月半ほどで「LIBRO DE FAMILIA:家族手帳」が届き、あなたの名前がそこに記されます!
【ステップ4:いよいよ大詰め!旦那の在留カードの変更!】
私の旦那はビザが「留学」だったので「配偶者ビザ」に切り替える方法。
1 在留資格変更申請書
2 外国人配偶者の 顔写真 1枚
3 外国人配偶者の パスポート写し
4 日本人配偶者の 戸籍謄本(婚姻記載入りのもの)
5 日本人配偶者の 住民票(世帯全員)
6 日本人配偶者の 住民税の課税証明書
7 日本人配偶者の 住民税の納税証明書
8 日本人の方の在職証明書(職業を証明するもの)
9 身元保証書
10 外国人配偶者の本国の発行の結婚証明書(日本語翻訳も)※注
11 質問書(様式あり)
12 スナップ写真 2~3枚
※注:私たちは、さきほど言った「LIBRO DE FAMILIA:家族手帳」が届くのが待てなかったので後で追加書類として郵送しました。旦那のビザ切れそうでせっぱつまってたんす。
また、11の質問書は、全て日本人が書くものです。
特に難関なのが「結婚に至る経緯」的なことを作文書かないといけないんです。A4 1枚程度とされていますが、私はA4 2枚ぎっちり手書きで書きました。
日本人側の収入や、在職状況、納税、課税状況もすっごく重要ですが、
入国管理局を納得させる熱い文章を赤裸々に書いてください。
ことこまかに。必要なら、性生活さえ書いてもかまいません。
人生一度きりなんで赤っ恥をかきましょう。
そして、12スナップ写真は2枚〜3枚といわずできるだけ提出してください。
私は5〜8枚ほど提出。
なるべく、家族と一緒に映っていて、祝福されている感があふれたものを。
とは言っても、入国管理局は「ウソ」が大っきらいです。ありのままに提出してください。
【注意点】
スペイン側でも、日本側でも結婚が成立していても
「日本で一緒に住めるかどうか」
はまったく別問題なんです。
言うなれば、
大使館関係は外務省、
ビザ関係は法務省。
畑違いで、連携とれているようでとれていません。
何はともあれ、入国管理局に提出する際は、後で厳密なチェックが行われるため
すごくあっさり受付されます。
そこで、「ちょっとビザ発行されるまで待っててね〜」的な猶予を2ヶ月ほどもらいます。
私の旦那はビザがあと10日で切れるってとこでギリギリ提出しにいき、
家族へのあいさつのため、その3日後、スペインへ飛び立ちました。
ビザが発行されるか分からない中で、日本を離れるのは、ぱねぇスリル☆手には汗しか握れねぇ♫
そして、スペインでそらもう太陽浴びてビザのことなんかすっかり忘れて帰国したら、
提出後1ヶ月に1年のビザが発行されました!
来年も、この更新を続けて、うまくいけば3〜5年のビザが発行されるらしいす。
※ビザ受け取りの際、手数料¥4000が必要です。
ちなみに、私たちは2013年5月6日に婚約し、
8月ごろからスペインの家族手帳等をそろえて、準備し始め、
翌年1月14日にビザ発給までこぎつけ完了しました。
約半年くらかかりましたが、家族への紹介やら、スペインへの挨拶をしてからの動き出しなら1年くらいみとかないといけないかなぁ〜と思います。
旦那の家族はフランクだったので、
スカイプで「オラ達、結婚すっぞ!」って報告したら、
液晶の向こう側で義母がフラメンコを踊っていました。
それに、うちの母も外国人と結婚することなんかハナから知ってたような感じでOK!とローラばりに軽くほっぺで円を書いていました。
そうはいかない家族がほとんどだと思うので、両家への紹介はお早めに。
文章にすると、途方も無い話ですが、
先に国際結婚を経験した人にききもってやったり、プロに頼んだらずんずん進みます。
それに、冒頭にお伝えしたように最初にめっちゃ大変だと持って挑んでおくと案外全然ヘでもないです。
「ちゃんとしておくこと」が大事。
正味な話、旦那を養えるくらいの財力(定職)があるかも重視されます。
平たく言えば、入国管理局は不法労働やビザ目的で結婚をしていないかを判断するので、
怪しい外国人は水際で止めておこうとするのです。
だから、ちゃんとした2人なら大丈夫。
「ちゃんとした」というのは人の道に反していなければという意味です。
すっごく長くなりましたが、
ここに書いた情報は10万以上の価値がある話やと思っています。
価値があるとおもったら、10万円私の口座に振り込んどいてください。
うん、そんなに世の中甘くないですね!
ぜひ、国際結婚を控えている方は参考にしてください。
結婚の手続きは大変ですが、
私にとって自分のふるさとが日本以外に、スペインとアルゼンチンになったことは感慨深いものです。
最後に、外国人男性と結婚を夢見る女性達にひとこと。
「外国人と付き合いたい」
「ハーフの赤ちゃんが産みたい」
は、禁句です。
端からきいたら結構痛いです。
外国人にとっては、「ほんなら誰でもええんやんけ!」と思ってしまう一言なのでお気をつけ!
「たまたま愛した人が外国人だった」
がベストだと思います。
完全に私の物差しなのでご参考までに☆
怒ってポストに納豆とかいれないでください♫
長くなりましたが今日はここまで〜〜〜〜〜〜〜
プピリットパロ〜!
はじめまして!ドイツ在住のあゆみと申します。彼氏がスペイン人であることからYuiさんのブログに辿りつき、いろいろと情報参考にさせていただいています。ありがとうございます!
私たちは、デンマークで結婚することにしました。デンマーク、ドイツ、日本で必要となる書類の倍以上の書類をスペインは要求してきて、ヘドが出そうです。。Yuiさんのように無事結婚できるように頑張ります。また遊びにきます^^
初めまして、あゆみさん!
コメントありがとうございます!デンマークでご結婚されるんですね!おめでとうございます!!
そうですね!日本人と結婚するのはもう紙一枚でペラリなのにね〜ヘドしかでないですよね笑
私のブログ、全然参考になるのかわかりませんが、また暇な時覗きに来てくださいね^^