先日、娘が目の前で殴られました。
毎日、公園へ散歩に行く私たち。
その日もお昼をすぎたからかたくさんの子供が遊びに来ていました。
そこに、お砂場セットを持った5歳くらいの男の子が一人で遊んでいました。
娘(2歳)はその子の持っているスコップに手を触れた。
「やめなさい、お兄ちゃんのやからね。」
私はそう言って、彼女からスコップを取り上げ、彼に返した。
彼は、
「やめろ!俺のだ!」と語気強め。
でも、まだ2歳の彼女はわからず触る。
「やめろ!俺のだ!」
ボスッ!!
(!!!!)
その彼はあろうことかいきなり娘の背中を思いっきりグーで殴りつけた。
あまりの一瞬の出来事で驚きを隠せない私。
娘は超絶強いので泣かなかったが、かなり痛かったように見えた。
私は、一瞬で怒りが沸点に達し、
「あんた、それはあかん!娘も悪い。でも、殴るのは絶対あかん!二度と暴力振るうなよ!」
もう、関西弁で至近距離で彼に怒った。
彼は、初めて人に怒られたような顔をしてポカーンとしていた。
「娘、行くぞ。痛かったな。暴力は絶対あかん。あんたも同じことあっても、絶対手は出すなよ。」
そう言ってその場を離れた。
そんな小競り合いがあっても、彼の親はどこにもおらず、誰が親かもわからなかった。
子供同士のことやし、親が出る幕ではなかったかもしれないが言葉の話せない3つも下の女の子を殴る奴は許せなかった。
遠く離れたところで、彼に寄り付く女がいたがあれが親だったんだろう。お友達とくっちゃべってた。
ついつい目を離したり、子供が癇癪起こしたりは全然当たり前。私も小さい頃何度も男子にボコボコに殴られたこともあった。
でも、私の中で「やり返したら同類」みたいなルールがあったので口で言い返すしかしなかった。
娘は幸い、物に対して執着心がなく、独占欲むき出しにされて奪われても、
「あ、そ。ほな私はちゃうもんで遊ぶわ」
みたいなスタンスなので、やり返すこともない。
その日は、なんだか眠れなかった。
初めて娘が殴られた姿を見て悲しいやら腹立たしいやら。
夫と話し、解決策を考えた。
私たちも彼女に公園で遊べるおもちゃを買う。
そしてもし、またアイツに会ったら快くそれを貸してあげる。
「暴力は何も解決しない、分け合えば、足りる」
ということを教えてやろうと思う。
まぁ、関西人のおばはんにキレられた彼は絶対に私たちに近づかないだろうが。
アホとは戦わない。
ある本に書いていた。
「悪い子がいるんじゃない。いい子が”悪いこと”をするだけ」
「悪い子」と断定してしまうと救いようがない。
けど、「悪い面があっただけ」と考えてあげることが大事。
私と娘は今日も恐れず公園でめいいっぱい遊ぶのだ!
追記
昨日、こんなブログを書いた翌日。
今日は戦いに勝ちました。
今日は2歳の娘と一緒に本屋さんのプレイルームでおままごとをしにいきました。
しばらく遊んでいると、4〜5歳くらいの女の子2人組がやってきておままごとを始めました。
娘が触っていたハンバーガーのおもちゃをとり、どんどんクッキングをする。
私は後ろからそっと見ていました。
後から来たのに、娘がそのハンバーガーに手を出すと、
「んもう、ぐちゃぐちゃにしないで!怒るよ?
あーん、この赤ちゃん私たちがパーティーしてるの邪魔する〜!」
そう言って、チラチラこっちを見る。(おかん、注意しろよと言わんばかり)
(後から来たくせに、嫌な女やなぁ〜)と思いながらも握った拳をしまい(とんだヤクザ)観察していた。
娘が触ろうとするおもちゃをことごとく取り上げ、
「んもう、触らないで!怒るよ!」と語気強め。
もう片方の握りこぶしを後ろにしまい、私はもはや村長のような態勢に。
そして、女たちは
「もう、赤ちゃん邪魔してくる〜ママに言ってよ〜!」と告げ口しに言った。
(赤ちゃんじゃねえし!12キロもある巨漢やし!←どこでキレてんねん)
ツッコミどころ多すぎて歯ぎしりがすごい。
そして、席を離れた彼女らの椅子に娘はスッと座り(むしろ奪われた席)おままごとを続けた。
すると、女たちのママたちは割と遠くのソファでくっちゃべって「順番でしょ〜、じゅんばんばんだよ〜」と言ってきやしない(全然ええし。)
すると、戻ってきた女たちは
「あれ〜?私の椅子がな〜い!え〜!」
と娘と私に聞こえるように言ってくる。
3本目の手(もはやファンタジー)の拳をしまうところで私は堪り兼ねて、
「娘、行くぞ。うまいもん食おう」
と席を離れた。
しかし、娘はまだ遊びたい。
これじゃダメだ!
そしてまた私たちは戦場へ戻った。(もはや戦)
そして、私は娘におもちゃの芋を渡してこう言った。
「娘、あのお姉ちゃんたちはさっきからものすごく綺麗に野菜を切るから、どうぞしてみて?カッコよく切ってくれるよ?」
「どうぞ!」
娘は素直に芋を渡した。
すると、まさか褒められると思ってなかったのか、
その女たちは、芋を切り、フライパンで焼いてその芋を娘に渡してくれた。
(芋革命!!)
娘と私はその芋を食べたふりをして
「美味しい〜!!」
と叫んだ。(もはや戦後の世界観)
私「娘、分け合ったらもっと楽しいね、お姉ちゃんたち、美味しく作ってくれたね、ありがとうは?」
娘「アートー!!」
娘も嬉しそう。
私は、「お茶くださ〜い!」とコップを渡すと、
さっきまで一切のものを貸してくれなかった女たちは
お茶を注いでくれた。
「ううううううま!!何茶これ?!うんま!」
大げさなリアクションは関西仕込み。
さっきまでのピリピリ空気が一変し、すごいいいムードになり彼女らは気づけばどこかへ行ってしまった。
その後も、どんどんおままごとに参加する子供がいて、
「娘、これ、あの子に渡したら喜ぶんじゃない?」
と包丁やカット野菜を渡すと、周りの子に渡す我が子。
「分け合えば足りるよね。できれば、パパがするみたいに半分こして、大きい方をお友達にあげると、もっとハッピーになるよ」
そう教えた。
まだ、言葉もほとんど話せない彼女にこの意味がわかっているかはわからない。
だがしかし!
今日のおままごと戦争には、本当の意味で勝利した気がした!
「戦い」ではないけれど、この私たちの「運動」はこれからも続く!
みんな、応援してくれよな!