今日は、ホアキンと久しぶりにデートをした。
友達のうどん屋さんで昼食を済ませ、
仲良しのスペイン料理屋でコーヒーをご馳走になり、
最後は、りくろーおじさんのチーズケーキを買いにいった。
うちには、3日前からスペイン人の女の子を同居人に迎えたのでウェルカムケーキを買いに行った。
そのケーキ屋は、購入するとお茶やコーヒーの飲み放題が付いてくる。
日本の誇るべきおもてなし精神!
少し座れるスペースもあり、
私たちは購入したケーキを少し食べることにした。
窓際にホアキンが座り、向かい側に私。
すると、普段関西弁バリバリのホアキンが英語を使って小声で話しかけてきた。
「あなたの後ろに座っているおばあちゃん、
なんだか寂しそう。」
振り返るのもナンなので、
彼女の様子をきいた。
「彼女は、小さなパンを食べてドリンク飲んでるけど
もしかしたら何かもっと食べたいんじゃないかな。」
そのケーキ屋には、購入したケーキをその場で食べられるように プラスティックのナイフが11円で売っている。
すると、ホアキンはナイフを買いに行った。
帰ってきた彼は、
またも小さな声で
「このケーキをきれいに切って、
おばあちゃんと分け合って食べよう。」
私たちは、ケーキを手でちぎって食べていたのでとても人様にあげられる状態じゃなかった。
ナイフできれいにカットして、
ケーキの箱をきれいにちぎってお皿にした。
ホアキンは、
「僕は、ガイジンだから、あなたが持っていってあげたほうが警戒しない。」
そう言ったので
私がおばあちゃんにケーキを持っていった。
「すみません、
私たち、ケーキが大きくて食べきれないので
よかったら食べるの手伝ってもらえますか?」
おばあちゃんはすごく驚いた顔をしていたけど、
すぐに満面の笑みになり、
「え、ほんとうにいいの?
じゃあ、お言葉に甘えて呼ばれようかな。。
ほんとうに嬉しい。
ありがとう。。」
そういって、
「ふわふわしててほんとうにおいしい。
こんなにおいしいものたべれて嬉しい。」
と、何度もお礼を言ってくれた。
私たちが帰るころ、
「ほんとうにお腹がいっぱいになったよ。
分けてくれてありがとう。」
と、声をかけてくれた。
私が一人でそのケーキ屋に行ったら、
何も気もつかなかったと思う。
でも、ホアキンはいろんなところに目がついてるみたいで
決して傍観者にならない人。
そして、決して手柄が欲しい人ではない。
彼が気がついたことを私に教えてくれて、
あたかも私自身の行動のように振舞ってくれる。
こんな人が、どんどん増えたら、戦争とかなくなるんじゃないかなって思う。
冒頭で述べたように、うちには最近ルームメイトができた。
彼女は、いろいろあって住む場所に困っていたのでうちで使っていない部屋を提供することにした。
私たち夫婦にとっても、
新たな風が吹いたようで生活も新鮮になった。
私にとって、妹ができたみたいで毎日よく話をする。
スペイン語もがんばろうってモチベーションもあがる。
何より、困ってる友人にナチュラルに手を差し伸べれたり、
おばあちゃんとケーキをシェアする彼。
あ〜この人と人生を共にできてよかった、と改めて感じた。
もしかしたら、ケーキをあげたことはありがた迷惑になったかもしれないけど、
おばあちゃんの笑顔に嘘はなかった。
私も、もっとアンテナはれるようにしよう。
いつも、大切なことを教えてくれてありがとう!
※写真:この話には関係ないけど、
SATCフリークの私に友達が差し入れてくれたThe magnolia bakery from NY 😉