誰の目にも明らかなくらい浮かれた風貌で海水浴に行ってきました。

 

家から１時間ほどで着いた海は、

１０年前に８人ほどしかいなかったのにえらいごった返した海水浴場に変わっていました。

 

１００円均一で買った２００円のゴザ敷いて（セレブ）、

壊れた日傘をぶっ刺してビーチを満喫。

 

海にはワカメが幅をきかせててミネラル豊富ったらありませんでした。

 

まぁ、雰囲気楽しめたらええか〜くらいのやったから、

 

少し泳いで浜辺で海を眺めていました。

 

 

旦那は、寝転んで本を読み（家でやれや）、

私は人間ウォッチングに精を出していました。

 

驚いたことに、

目の前にいた大学生と思しき女性６名が、

３０分以上、

延々にセルカ棒で水着姿で化粧バッチリのビーチに佇む自分たちに向けてシャッターを惜しみなくきっていました。

 

 

ずっと（グラサン越しに）その風景を見ていましたが、

ちょっと吐き気するくらいの写真の撮り方に、

異常さを感じました。

 

 

旦那は、

「若者って、いつからこんなにナルシストになったんや？」と首を傾げていました。

 

 

その異常な女性たちに、

地元の若者たちは、

「写真とりましょうか？」

「僕らも一緒に写っていいですか？」

と、手を変え品を変えナンパしていましたが、

 

彼女たちはもはや、

 

 

「隣に写っている友達よりいかに可愛く写った写真をFacebookにアップするか」しか頭にないように見受けられた。（偏見）

 

男の子たちは、彼女らに飲み物を買ってきて懸命の処置をとっても、

 

「ごちそうさま〜」と彼女たちはあっけなく去っていった。

 

 

残された彼らは、

「何がいけなかったのか」を各々でフィードバックしていた。

 

その健気な姿に、旦那は、

 

 

「彼らはよく頑張った！１０点あげたい！」

と、拍手を送っていました。

 

（いや、本読めや）

 

 

女の子にがんばってナンパする彼らがいる限り、日本の未来は明るい気がした。

 

 

そして、何気なく、

旦那と浅瀬で水に浸ることに。

 

 

すると、目の前にクラゲがプカプカと泳いできた。

 

 

水温がかなり温かいので繁殖してたのかも。

 

すると、そのクラゲは隣で立っていた男性の足元へ。

 

 

優しいホアキン（旦那）は、

 

 

「危ないですよ。気をつけてください。」

 

 

と、声をかけた。

 

 

その男は、

細身で色白。

反応が少し遅く、

 

「あ、あぁ。。」

 

とクラゲから離れた。

 

 

それから、浜辺に戻り、再び人間ウォッチングを再開した私（悪趣味）。

 

すると、

 

 

 

「撮ったもん出せ！！！」

 

 

 

という声が聞こえてきた。

 

 

強面のお兄さんが、

 

 

なんと先ほどクラゲの件で声をかけた男性の腕を掴み、

連行していった。

 

私は、グラサンをメガネに変え、

ずっと目で追っていた。

 

 

すると、左手をつかまれたその男は右手をポケットに入れ、

がっしり何かを掴んでいる。

 

 

そのまま、プレハブ小屋まで連れてかれた。

 

ほどなくして、

 

警察が現れた。

 

何やら、その強面のお兄さんと警察で事情聴取をしている。

 

 

そして

 

「お姉さん、さっきの見てた？」

 

と聞かれたので、

 

 

「はい、ずっと見てました。」

と答えた。

（文字に起こすと、私って相当不気味）

 

 

何やら、その連行された男は女性の水着姿を盗撮していたようだ。

 

 

しかし、捕まってプレハブに向かう途中、

決定的証拠であるSDカードを砂浜に捨てたらしい。

 

 

その証拠がないと、逮捕できない。

 

 

私たちも、もう帰る時間だったが、

 

なんだかすっきりしなかったのでその証拠を探すことにした。

 

 

でも、私は探し物は得意なのである。

 

 

公園のゴミ拾いでどんなに小さなゴミも「自然」とマッチしていないものにアンテナが働くように目が光るのだ。

 

 

警察や、強面のお兄さんが探す場所よりもっと手前で探すことにした。

 

 

５分後、

 

 

 

 

 

 

「あった！！！」

 

砂を半分被って、少し顔を出したSDカードを発見した。

 

 

 

「見つけました〜〜〜！！！！」

 

と、警察に証拠を提出し、

 

事件は次の段階へ進んだ。

 

 

最高の気分！

 

 

 

犯人を現行犯で連行したお兄さんは、

 

 

「お姉さん、今日からこの海で顔パスや！

 

俺は、ここでウォーターバルーンやってるから、

（バルーンの中に入ってコロコロ〜ってなる魅力的なやつ）

 

1日中無料にするから来てな！！」

 

 

 

海の主だった。

 

 

ずっと強面って呼んでごめん。

 

 

「あんな行為、絶対許したらあかん！」

 

と、海の番人は素敵に心強かった。

 

 

証拠をおさえることに役立てたことに心から嬉しかった。

 

 

 

あの時、クラゲがあの男の足元にいっていたのが運のツキ。

 

 

ホアキンの、

 

 

「危ないですよ。気をつけてください」

 

が、今の彼にとっては

 

 

「私の嫁に気をつけろ」

 

というメッセージになったのかもれない。

 

 

 

皮肉なもんやな。

 

 

たった３時間しかいなかったが、

 

たくさんのドラマがあった今年最初の海水浴。

 

 

この夏はまだまだ何かが起こりそうだ。

 

 

 

P.S.

特に女性や、子連れの方々、

盗撮魔は現に存在するので

十分警戒してくださいね。

 

あと、ナンパをしてくる人がいたら、

あしらってもいいですが、飲みのも奢られたら、

 

飲みきるまでは一緒に天気の話くらいしてあげてください。

 

健気にがんばった男子たち、かわいそうでならなかった笑