オッス!オラ産婦!
そうです!
とうとう産みました!
乳飲み子!
そして私は妊婦から垂乳根(たらちね)にレベルアップ!
今回は、将来きっと役に立つ妊婦日記レクイエムをお届けしようと思います。
母子手帳上の私のお産時間は9時間20分。
まずまずのタイムですね!
しかーし!!
実質、
24時間かかりました!
全てをひっくるめて言うと、
「おまた大爆発」
これに尽きます。
これ以上読む勇気のある奴はついてきな!
私は、9月7日予定日だったのですが、その期待もむなしく予定日から1週間が経過しようとしていました。
予定日とはあくまで目安で、予定日に生まれる確率はたった5%で、その前後3日の出産が大体45%という割合らしいです。
じゃあ、そこも加味して予定日としろよ、と思うけどその気持ちはグッと堪えます。(女性のたしなみ)
私は、41週までには産みたかったし、結構大きな赤ちゃんと予想されていたので(約3400g)、帝王切開という可能性もありました。
でも、できれば自然分娩で行きたかったので主治医と相談し、40週と6日の時点で促進剤を投与して入院することが決定。
もう、そこからが壮絶だった。
9/13 AM9:00 入院
第一関所:おまたshock⑴
今週は、看護学校の研修生(母の生徒さんたち)もこられていたので私は勉強になると思い、「なんでも無料なんで見ていってください!」と伝え、適宜立ち会ってもらった。男性の研修生には特に貴重な体験らしく、断られることも多いらしい。
私はアスリートで毎日9キロも歩いていたのに、子宮口(出口)がたった0.5cmしか開いていなかった。おまたこんにゃくにも毎日座っていたのに!
検診を終えて、「バルーン」という名の通り、風船をおまたにねじ込まれます。
そこにお水を注入し、おまた内で膨らまし、子宮口を広げます。
それがもうすっごいの!
おまたに風船を入れて遊んだことがある方は想像に易いと思うのですが(多分皆無)、おまたの中で風船膨らむ違和感ったらないです。
それを数時間後に摘出。しかも、膨らんだまんま!!!
それを主治医、「生まれる練習や〜!」言うてスポーン!と抜くもんだからもうおまた大火事。おかげで6cmも開きました。
ゴールは10cm(全開)。道はまだまだ遠い。
私は、それを抜かれた衝撃で午前中はずっと
「おまたshock…おまたshock…」を念仏のように唱えていました。
カオスですね!
そのあと、ええ感じに陣痛が来ました。
10分間隔でくれば陣痛って目安なんですが、時間はてんでバラバラ。
痛みも、まぁ耐えられる痛みだった。
寝ていたら痛みに気持ちが集中してしまうので、アスリートはやはり病室の中を隅々まで歩いていました。すると痛みも少しマシに感じました。
研修生が来ると、
めっちゃしんどいけど、誰かにこの痛みをわかってほしくて
「はい!みなさんご一緒に!ヒッヒッフー!」
と、指揮を執っている自分がいた。
夕方になる頃には
最終、ヒッヒッフーのリズムに合わせて旦那と河内音頭を踊ってしのぎました。
ドMですね!
第二関所:おまたshock⑵
でも、うん、ナメてた!
夕方を過ぎても適宜陣痛は来る。
ヤムチャレベルのが来ていて、23時くらいまではそれが続きました。
おまたに随時、狼牙風風拳!
翌日に元気に産むために軽い眠剤を処方してもらい、数時間でも寝ることに。
地味にめっちゃ辛い。
第三関所:おまたshock⑶
キャバ嬢(実母・助産師)はずっと付き添ってくれていたので義母と帰ってもらい旦那と泊まることに。
少しウトウトし出したくらいで、
だんだんベジータくらいの強さの陣痛がひっきりなしに押し寄せてきた。
1時間前にかえしたキャバ嬢を呼び戻し、もうそっからは陣痛との壮絶バトル。
第四関所:おまたshock⑷
ずんずん進む痛み。フリーザくらいのが4時間続きました。
わかりやすく言うと、おまたを金属バットで弄(まさぐ)られつつ、お尻からは巨大な隕石がじわじわ肛門から出て行こうとする感じ。
それが6分おきとかにくるから絶対に眠れない。
しかし、キャバ嬢が
「この痛みは、子宮口を広げるのに大切な痛み。赤ちゃんも自分で道を作って出てこようと下がってきてるから一緒に頑張ろう。」と言ってくれて精神が保てました。
正直、「キバりたいけどキバれない」状況が一番きつい。
「少しでも体力を温存できるように5分でもウトウトしようね。」とずっと私の肛門を温かいおまたこんにゃくで抑えてくれているキャバ嬢。
愛しか感じない。
実母が助産師なんて最高にラッキーだと心底思った。
痛くてなかなかおしっこにも行けないけど、なんとか行って出すにも、
パンツの上げ下げをしてくれたり、
おしっこが出たら、
「あなたすごい!普通、なかなかこの状況で自分でおしっこできないよ!」
って褒めてくれたり、もうほんま神対応がすごい。
第五関所:おまたshock⑸
この時点で最初の陣痛からもはや16時間が経過しているのに、最後の最後でセル級の陣痛が3分間隔で押し寄せます。
鋭利に研いだ金属バットでおまたをグリグリさせられ、お尻に隕石が挟まっているのにまだそれをキバって出せないもどかしさ。
これが、なんと4時間続きました。
私、この戦いに勝てば、カカロットにも勝る強さを手に入れられるはず。
眠れない、空腹、誰にもわからない痛み、孤独、キバれない、終わりが見えない。人生で間違いなく一番辛かったです。
助産師さんは血流を良くするため足湯を作ってくれたり内診を何度もしてくれたけどGOサインだけはなかなか出してくれない。
痛みが来るたび、そこにいる全員に
「みんな!ご一緒に!ヒッヒッフー!!!」
とバチ切れで強いる妊婦。それは私。
理性なんかぶっ飛んで、
「痛い〜!!いつまで続くん?!早くキバりたい!肛門抑えて〜!もっと強く!!」
を連呼。
旦那は、子供がいる友人に「出産の時は余計なことは一つも言うな、男は無力」とアドバイスを受けていたようで、優しくそばにいてくれた。
旦那には、
「私、絶対すごい暴言吐いてしまうから、義母には一切スペイン語でペラペラ話させないで。」と釘を打っておいた。
しかし、意外と私は「がんばれ!」って言ってほしくて、
優しく手を握ってくれる旦那に「なんでがんばれって言わんねん!?」ともはや八つ当たり。
多分、ないものねだり。
キャバ嬢は、
「大丈夫、絶対に終わりはくるから!お尻は私が抑えるから!はい、ヒッヒッフー!あなたが苦しいと赤ちゃんも苦しくなるから、頑張るんだよ!呼吸を整えて!いっくよ〜!ヒッヒッフー!」と慰めてくれます。
あ〜もう、なにこの神様。
朝の5時半には、3人の子を産んだ姉が差し入れを持って会いに来てくれた。
もう、めっちゃしんどかったけど超癒された。
その時の私は、もう頭をかきむしり、陣痛の痛みを分散するために自分の腕を思いっきり握り、耐え忍んでいた。あとで見ると、くっきり自分の指の跡が腕に残るほど。
第六関所:おまたshock⑹
入院してから23時間経過。
AM8:00
子宮口はまだ前回していなかったがもう精神も体力も限界だったので分娩室へ行くことに。
もう限界・・・
黙って私の手を握る夫に、
「もう!あんた代わってや!!!もう辛い!!痛い!!!終わりたい!!」
もう、理性なんかドブに捨ててきた。
そこで急展開!
主治医が来てくれて、ゴットバンドでおまたをイングリモングリササグリモングリ!
すると、
「よし!全開!」
まさかの超とくべつ神対応で10cmまで開いてくれた!
やっとGOサイン!
「さぁ、今から心置きなくキバりな!」
キャバ嬢からは、「10か月分のウンチを全て出す気持ちでいきな」とアドバイスをもらっていた。
おしっこやうんこが出たらどうしよう・・
と思っていたけど、
「そんなちっちゃいこと考えるな、全て出せ」
Don’t Think, feel.(考えるな、感じろ)
的なノリで指示され、だんだんキャバ嬢がブルースリーに見えてきた。
旦那は、そっと手を握ろうとするも、
「もう!暑い!」と私から暴言が飛びます。
「お茶!」とオーダーも随時入ります。
出産の時に欲しいもの上位に「夫の手」が入っていたのはもう私にとってはおとぎ話。
もう、暑いし!折ってまいそうやし!
そっからは逆に楽だった。
もう、スーパーサイヤ人のポーズでオラー!!!!!!!!と気張る。
キバりの間に休む時間が数分あるのですがそこでサイドバーからは手を離して思い切り休む。
でないと翌日すごい筋肉痛。
ウンチ漏れそうな感覚が来たら呼吸を整え、1回気張り、また深呼吸して2回目気張る。
ここで注意が、自分のおへそを見る気持ちで、目をぱっちり開ける。
声を漏らすと力が分散されるので声を出さず力む!
目を閉じると、力が入らず、しかも顔の毛細血管が切れて内出血し、顔に黒いブツブツができてしまうんです。
おお怖。
産後の自分の顔に落胆したくなかったら絶対に目を開けてお産してください。
私は、普段、超快便モンスターなのでウンチは得意なんです。
(ほんま何いうてんねん)
キバリノスペシャリスト。
「うっま!」
助産師さんのお褒めの言葉も飛び交います。
キバる合間には助産師さんもしっかりお股こんにゃくをセッティングしてくれていました。
「頭が見えてきたよ!うずらたまごくらい!
今はたまご!もう近いよ!」
もうゴールが見えてきた。
姉からは、
「途中で長いくつ下のようなものを装着されるともう終わりは近い」
と聞いていた。
ついにそのニーソックスの時間!
私は心の中で叫びました。
「絶対領域!!!!!」
すると途中でキャバ嬢が
「いいかい?私が、バーから手を離してはっはっはっは!と言って!って言った時はキバらずその指示に従うんだよ!」
もう、わけもわからず、赤ちゃんの頭がおまたを通過したぐらいで
「はい!ハッハッハッハ!」とキャバ嬢の声。
私はサイドバーから手を離し、
胸に手を当て
「ハッハッハッハー!」
(文字にするとすごい陽気)
そして最後に一気にキバるー!!!!!
すると、お股から紫色した我が子登場!!!!!
ぎょえ〜〜〜〜!!!!
赤ちゃんって
紫ちゃん〜〜〜〜〜!!!!
もう〜そっからは感激しかない。
「はじめまして〜〜!!!愛しています〜〜〜〜!!!!」
外でかたずをのんで待っていた義母を呼び、
みんなでフェス。
あの喜びようを見たら、スペインから連れてきて本当に一番のプレゼントができたと思った。
もう全員でお祭りさわぎ。
胸の上に我が子を乗せられた瞬間は、
マジで生きていてこんな最高なことがあるんやと、まさに痛感。
我が子に会うと、マジで母性全開!
24時間耐えたあの苦しみ、絶対忘れてやらないけど、
それ以上にお腹からずっと会いたかった愛おしい人がでてくるってもう感激しかないです。
オッス!オラ母親!
その後も、胎盤をスポーンと抜いてもらい爽快感やばい。
「あ、胎盤見る〜?」
と言われ、
「みるみる〜!」
もうウィンドウショッピングかって。
お医者さんに会陰部と膣壁チェックをしてもらう。
なんと!効果が薄いと諦めていたおまたこんにゃくのおかげで、
初産のほぼ全員が会陰部切開する中で切開がなかったのは異例!
膣壁は擦り傷があり少し縫ったけど、初産にしては快挙らしい。
「おまたこんにゃく、これからうちの病棟で広めるわ!」
と新しい動きに。
おまたこんにゃくさまさま!!!
私がたった2週間で効果を発揮したので2〜3か月前から試すのはすっごいおすすめ!
ここで出産を実際に体験して必要と思ったものを書き記すぜ!
基本的に必要なものは病院から指導されるので省略。
- サラサラパウダーシート(数日風呂に入れないことを覚悟)
- ウィダーインゼリー(深夜出産に備えて!)私は一気に3個飲んだ!
- リップクリーム
- 抱き枕(授乳クッションがあるのでそれにしがみついて陣痛を耐えました)
- おまたこんにゃく
- 湿布(筋肉痛になるため:私は主治医に処方してもらいました)
逆に要らなかったもの
- 音楽(出産の時に聞いてる場合じゃない)
- アロマ(匂ってる場合じゃない)
- テニスボール(そこにこんにゃくがあるから)
最後に、出産のポイント:(完全に主観)
- 出産そのものより、陣痛の方が完全に辛い
- 産むまでは必ず誰かに付き添ってもらう(一人にされるともう耐えられない)
- 可能なら旦那には無力でも立ち会ってもらう(みせつけようこの頑張り)
- 痛みより「我が子に集中」→痛いのはもうすぐ会えるから
- キバりの合間は思い切り休む
- キバる時は:へそを見る、声を出さない、目を開ける「ヘコメ」の法則
- 一番気張りたい時に助産師の合図で「ハッハッハッハ!」(メゾフォルテで)
- お産を終えた体は死体同然です。思いっきり休んでください。
長々と書きましたが、お産は十人十色です。
ほんまにほんまに辛かったけど、私はまだラッキーだった方だし、恵まれている方だと思います。
もっと長い人もいれば、もっと痛い人もいます。
でも一つ言えるのは、
我が子に会えるのは人生で一番の幸せ。
そして、
母親マジでリスペクト!!!!
みんな、お母さんから産まれてきったっよ!♪
マジで妊婦さん、産婦さんに優しい国にしていきたい。
そして世界中の子供達が笑って暮らせる世の中にイマココからはじめていきたい。
男性の方も、いっぱい支えてあげられます。
ぜひ素敵な彼氏・旦那・お父さんを目指してください。
完璧じゃなくていいです。
今日から、おっぱいパレードが始まりました。
うん、死体からのおっぱいパレード。
しびれますね。
続きを乞うご期待!
P.S.
寝ずに付き添ってくれたキャバ嬢の言葉が私の心を満たしてくれました。
「あなたは美しく産めてたよ。頑張る人は美しい。
研修生への優しさ、地獄のど真ん中でも”ありがとう”と言える
あなたが大好きです。」
ノックアウト!!(爆泣)
みんな、これからも応援してくれよな!
けっちゃんのFBから飛んできた!
もうほんまおめでとう!!あたしもイロイロ思い出したわ〜(T_T)
そして、あたしも出産記録に陣痛MAXの時はサイヤ人って書いてたからふいたわwww
唯菜ちゃん♡会えるの楽しみにしてる♡おっぱいパレード頑張れ〜!!
まぁやありがとう^^
ほんまにサイヤ人やったわぁ〜!まあやももう一回サイヤなるやろうから頑張ってな^^