私には陽気な姪がいる。
名は「らん」
名前からして天真爛漫。
彼女の奇行は身内の中では有名である。
彼女が2歳頃にはすでに「ちっさいおっさん」が見えていたとか。
(※画像はイメージです)
ちっさいおっさんが私の腕に座って彼女を見つめていたとも言っていました。
ほんまに子供には小さいおっさんが見えるんだと確信。
彼女とはたまにお風呂に入ることがある。
その時はまだ保育所に通っていた。
「保育所に好きな人おるん?」
私は彼女に尋ねた。
「何人かおるけどなぁ〜。
でも、パパが一番好き。」
か、可愛いこと言うやん!
普段、クールな姪からは想像できないラブリーな答え。
(幼児でクールもどうかと思う)
「なんでパパが一番なん?」
(好奇心から聞いてみた)
「だって、保育所のみんな、
働いてないもん。」
・・・・え?
「でも、パパは仕事してるから一番好きやねん。
仕事してる人がいっちゃんえらいねん。」
なんちゅうパンチの効いた正論。
レーニンか君は。
そんな「らん」。
結構社交的で、私がいろんな国の友人を家に招いていたせいか、超ボーダレスな人間に育った。
彼女がまだ6歳のときに友人のサウジアラビア人を連れて行ったときのこと。
部屋までみかんとお茶を持ってきてくれた。
(チョイスがもうちびまる子ちゃん)
「どうぞ、めしあがれ」
なんてできる女!
その姿に感激し、アラビア人が
「ありがとう!」とみかんに手を伸ばした瞬間、
「あんた!先、手ぇ洗いや!」
とこれまた正論でしかってた。
初対面の外国人に肝すわってるわこの人。
そして、小学4年生になった彼女。
この間からお金を稼ぐ方法を考案したらしい。
小学生は一度は通る、
「マッサージ」という商売である。
「初回無料やから試していく?」
なんか、昭和の風俗を思わせる誘い文句。
そもそもいくらなの?と聞くと、
「30円」
小学生の小遣い稼ぎには妥当な金額である。
早速、体験サービスを受けてみることに。
ベッドにうつ伏せになり、全身コースを選択。
・・・・・・
・・・・!!!!!!
めっちゃ気持ちええやん!!!!
うちの家族は子どもに対しても結構対等な姿勢とっていて、
子供達の発言にオチがなかったり、面白くなかったりすると、
ガチのダメ出しをしたりする。
でも、一生懸命やってるし、多少満足しなくても褒めようと決めていた。
な、なのに!!!!
どこで培ったの?!っていうくらい、私の脚や背中をこねくり回し、プロ顔負けの施術。
正直、びっくりした。
あんな手の平巧みに使う小学生初めて見た。
そして、らん。
「はい〜体験終わりね。
よかったらアンケート書いていってな〜。」
向上心半端ない!!!
ちなみに、
彼女のマッサージコースは
初回体験:無料
2回目:30円
3回目:サービス券使ったら無料
(サービス券は、初回体験の時にもれなくもらえます)
採算あうんかな?
と思ったのもつかの間。
店の名前は?
と聞くと、
「優しすぎるマッサージ屋さん」
お金に執着してるのかなんなのかわからなくなってきた。
「なんでマッサージ屋さんしたいん?」
と聞くと、
「だって、お金稼げるやん。」
私「いや、あんたまだ小学生やからさ、
周りの人の笑顔が見たい。とか、マッサージで疲れを癒したい
とかええこと言おうや?」
といささかやらしいアドバイスをすると、
「あ〜、ほんまやな!
確かにそっちの方が良い人そう!
これからはそう言うわ!」
素直なのか、なんなのか。
変に大人くさい彼女を見て、
ちょっと対等に接しすぎたかな。。。と若干の反省。
でも、おもしろいからいっか。
毎回、見事に落としてくれる「らん」からは、
これからも目を離せない。
To be continued…
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