【嫉妬に狂っていた、2年前の冬】


2015.8.23記

嫉妬に狂っていた、2年前の冬。

 

私は、酒豪顔だがアルコールに弱い。

どS顔だがドMキャラ。

男キャラだが性格は乙女なのである。うふん。

 

国やひとが違えば、見方も異なって当然なのである。

旦那は、あろうことか私を「フェミニン」だという。

(こらそこ、笑うな立っとれ。)

 

日本にいたら、

「殺しても死ななそう」

「男」

 

「お願いやから結婚して(女子から)」

 

など、全く違う評価を受ける。ウケる。

 

 

スペイン人の女性たち。

めちゃくちゃ美女揃い。

 

しかし、

女性の喫煙率が高い。

タトゥー率が高い。

声がトラックの運転手みたい(8割)。全部濁音に聞こえる。

 

「強」

と額に書いてあるかのように、ラピュタのドーラのような女性がゴロゴロいる。

ドーラ

 

こんな私でもフェミニンに仲間入りできるチャンスがここにはある。

 

旦那の10年前に付き合っていた彼女も

そんな額に「強」と書いた人物だったそうだ。

 

日本人の感覚ではありえないことかもしれないが、

私たちも最初のスペイン旅行で彼女の家を訪れた。

 

ハネムーンに元カノの家

 

それがプランニングされていることには当時驚きのみ。

 

だが、そこにはいろんな背景がある。

 

彼女との付き合いは数年に渡ったようだが、何よりその家族とのつながりが彼とは強く、貧しくて苦しんでいた彼は人柄も手伝って彼女と別れた後もずっといろんな面で家族にお世話になっていたようだ。

 

苦しかった時期に手を差し伸べてくれた人たちに、今は日本人の嫁をもらって幸せに暮らしていると報告したい、と訪問することを2人で決めた。

 

 

最初はやはり、複雑で。

元カノもどう私を見るのだろう…とか。

 

でも、家族は本当に温かく私を迎え入れてくれた。

 

元カノさんらは、女性独立を世の中に広げようと頑張っている人たち。

 

キ ガ ア イ ソ ウ !

 

 

旦那も、家族らにほんまに大切にされていて嬉しい反面、

 

嗚呼、言葉の壁。

 

自分の努力不足をうらんだ。ウガンダ。

 

 

あの時は、元カノの顔や、彼のリラックスする姿をみて、

乙女な私は超絶ヤキモキしていたのだ。

 

か〜め〜は〜め〜は〜

め〜ん〜ど〜く〜せ〜!!!!!

 

 

ハネムーンに元カノの家。

 

 

自分って、全然ヤキモチ焼かないタイプやと思ってけど、

やっぱ乙女。

 

 

でも今年、私には劇的な変化があった。

 

 

スペインに行く準備にしっかり、

「元カノの家に訪問する」は自分の中でプランニングされており

おみやげまで彼女らの趣味に合わせて選んでいる私!

 

と、いうのも、

彼が今ここでこうしてるのってほんまに彼女や彼女の家族が、

彼を生かしてくれたから。

それに、彼が元カノより仲がよかった彼女のお父さんが去年亡くなったのだ。

 

お父さんを早くに亡くした彼にとって、

父代わりのような存在だった。

 

 

線香をあげにいく

 

という風習はないにせよ、いかないわけにはいかない。

私も強くそう思ったし、彼も同じ気持ちだった。

 

 

結婚式の前日、その家を訪問した。

元カノさんのママが待っている。

 

旦那を亡くした妻は、強くなると聞くけれど、

 

 

 

半端ない強さだった。

 

やっぱり、

 

ラピュタでいうところのドーラ。

ドーラ

※画像はイメージです。

 

芸能界でいうところの和田アキ子。

和田アキ子

幽☆遊☆白書でいうところのトグロ。

トグロ

※こんなこと言われていません。

 

 

家族総出で急に訪問したのにビッグハグをドシンと喰らわせてくれた。

もはや魔貫光殺法に限りなく近い衝撃。

 

私の母とも看護師、未亡人という点では共通するものがあり、

笑顔の裏に隠されている彼女の強さが私たちの胸に響いた。

 

元カノさんは不在だったものの、私は彼女にまた会いたいとさえ思っていた。

 

旦那と結婚して、私はどんどん知らなかった自分に会えている。

 

明日の結婚式後の小さなディナーには、元カノさんのママも駆けつけてくれる。

 

旦那は、

「歴代初じゃない?

 元カノのお母さんが結婚式に参列ってwww」と笑ってた。

 

 

私もゲラゲラ笑った。

 

友達ももちろん、友達の家族らにめちゃくちゃ愛される夫、ホアキン。

 

彼の人柄をみれば一目瞭然だ。

 

2年前の私からしたら、結構女のキャパ広がった気がする。

 

 

さぁ、結婚式の準備をしよう。


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