【結婚式は「ついで」にする方がうまくいく】


2015.8.24記

 

「さっさと結婚式終わらせて、プール行こうや」

 

 

私の突拍子もない提案にアグリーしてくれる家族はなんて素敵なんだろう。

 

私たちは2013年11月に結婚し、

12月にはダンス仲間たちが集まってサプライズパーティーをしてくれた。

 

結婚して約2年になるが、スペインでの結婚式はまだだった。

日本でも、ピクニックみたいな感覚でいろんな人を呼んでフェスりたいと考えている。

 

夫の地元からほど近いNERJA(ネルハ)という町は、イギリスやドイツから観光客が集うビーチサイドの最高の場所だった。

 

 

そこで、海辺のホテルを予約。

 

お互い、結婚式に何百万も使えるほど裕福な家庭ではないので家族だけで

部屋のベランダで式をすることに。

Nerja

 

毎日住処が変わるので100%外食。

 

でも今日は、スーパーでポテトサラダや生ハム、レモンビールを購入しベランダで食べることに。

 

1人800円くらいでかなりリーズナブル。

 

Nerja Melcadona wedding

 

海を見ながら、結婚式前にむしゃむしゃ食べる。

 

海、太陽、食事、家族。

 

なんもいらね〜!

 

 

すると、隣で食べていたお母さんは急に泣き出した。

「なんか…がんばって生きてきてよかった…」

 

 

ポテトサラダがのどに詰まったのか、絞り出すような声でそう言った。

 

それを見て、真っ先に泣いたのは義母の妹。

 

嬉し涙が連鎖して、

涙でポテサラが見えねぇ!

 

 

「お願いやからせめて白い服着てるときに泣いて!」

とか茶化しながら、おいしく食べた。

 

 

旅の間、豪華な食事を今までしてきたけど、

 

ベランダで家族だけで食べる350円のポテサラが一番美味しかったりする。

幸せって、そうゆうこと。

 

 

「あ、ここプールあるらしいで!

結婚式さっさと終わらせて泳ぎまくろや!」

 

 

私が粋な提案をすると、

 

「あ、それやばい!バモス!(Let’s go)」

 

義母の妹はいつもノリが最高に良い。

 

 

 

ということで、とっとと白い服に着替えてウェディングモード。

 

 

 

実母は、浴衣を持参。

そして河内音頭と炭坑節を披露するらしい。

 

実母が余興。

 

「熱海でキムチ鍋」ぐらいの衝撃。

 

 

私は、心友が作ってくれたアクセサリーを身にまとい、

ホアキンと出会わせてくれた友人のくれたコサージュをつけ準備に。

 

 

花嫁って、準備に一番時間がかかると思ってた。

 

 

5分で準備が終了し、

なんなら一周走ってこよっかな?ぐらい時間を持て余した。

 

 

海辺をジョギングする花嫁。

 

うん、憧れの対象。

 

wedding

 

さてここで、衣装の紹介をしよう。

 

 

<私>

  • スカート:卸売場で1300円
  • サンダル:卸売場で250円
  • 頭につける花嫁っぽいやつ:100均+ファッションセンターしまむらで購入、手作り1080円
  • キャミソール:現地調達12ユーロ(1700円)

<ホアキン>

  • 当日シャツ、ズボン現地調達:20ユーロ(2800円)

 

夫婦合わせても約6000円というお手頃価格。

 

 

 

私らしくてとてもいい。

 

 

 

なんの打ち合わせもなく、

ただ、「踊る」ことだけは決定していた。

 

 

 

 

衣装を着替えてる時、恒例の

 

 

「お母さん、今までお世話になりました。」

と三つ指をつき、

 

 

彼女は感動したのも束の間、河内音頭を披露するためリハに専念。

笑いすぎて化粧が崩れる(日焼け止めクリーム)。

 

 

 

ベランダへ出ると、みんなが待っていた。

 

weddingwedding nerja

 

wedding nerja

 

義母の妹:カルメンが素敵な手紙を読んでくれた。

 

 

「ホアキンは夢を叶えるために日本へ行き、

 

唯という名の港に着きました。

 

彼が連れてきてくれた唯という女性は、チャーミングでとても素敵な女性。

そしてDiaz家みんな心から彼女を愛しています。

 

私たちの家族になってくれてありがとう。」

wedding

 

 

 

そんな内容だった。

 

 

私も、ホアキンの母:アスムへスペイン語で手紙を書いた。

 

 

「ホアキンを生んでくれてありがとう。

Diaz家に迎えてくれて、いっぱい愛してくれてありがとう。

 

ホアキンは、私だけでなく家族や友達も愛してくれる最高の夫です。

これから私も彼と幸せに暮らしていきます。」

 

 

とつたないスペイン語で朗読。

 

 

実母:アジャコには、

 

 

「スペインまでわざわざきてくれてありがとう。

女手一つで育ててくれてありがとう。

 

お父さんが亡くなってからもずっと笑顔で支えてくれてありがとう。

めっちゃ抜けたところいっぱいあるけど、お母さんが大好きです。

 

これからもよろしく」

 

 

 

なみだが溢れてきて、なんて言ったかもうわからん笑

 

 

 

一番泣いてるのは依然、カルメン笑

 

 

 

 

あいつ良い奴。

 

 

 

 

ひとしきり泣いたところで、いよいよ恐れていた河内音頭の時間。

 

浴衣をピシッと着て、

今時どこで見つけてきたのかわからないけど小型のラジカセをさっと出し、アジャコの舞が始まった。

 

 

自分でプランニングしたくせに、

 

 

「んもう〜やだ〜恥ずかしぃ〜見ないで〜うふふふふ」

ローラなの?

 

母 炭坑節

 

でも、踊りだすと

「はい!みなさんご一緒に!」てなノリで波に乗る。

 

 

やはり、ここでもカルメンが参戦してガンガン踊る。

 

義母アスムも負けねぇ!という感じで参加。

 

 

 

還暦の舞。

 

 

 

シュールすぎてゲラゲラ笑った。

 

 

 

そのあとはもう、スペイン人なら黙ってはいられないと、フラメンコも始まった。

 

 

この家族、まじで踊る。

 

 

 

 

ひとしきり踊り、私たちは還暦たちを置いて花嫁衣装のまま海へデート。

 

 

 

その日は特別風が強く、波がすごい。東映。

東映

※画像はイメージです。

 

 

 

2人だけの写真を撮ろうと岩壁にカメラをセッティングするも、なかなかうまくいかない。

 

 

 

そこに、1人の女性がホアキンに話しかけてきた。

 

 

「私、フォトグラファーでホリデーでここにきてるの。

 でも結婚式の衣装をきてるあななたちを見て、

ぜひ撮らせて欲しいと思って!」

 

とオファーしてくれた。

 

 

もちろん無料で写真を提供すわよ!とのこと。

 

 

めっちゃラッキーやないか〜〜〜!!!

 

 

 

 

たくさんのショットを撮ってもらい、名刺交換をしてバイバイした。

Silvia Mondeloさんというかっこいい女性だ。

スペインで結婚式をする際はぜひ彼女にオファーしてみてください⭐︎

 

Silvia Mondelo

Silvia Mondelo

 

夜は、アスムやホアキンの元カノの母(メルセデス)たちを呼んで海辺でディナー★

 

 

やっぱりスペインの女性はドーラ!みんなめっちゃ喋る!強い!

 

wedding dinner

wedding dinner

アスムが私が渡した手紙をみんなの前で披露。

 

 

初めて会ったドーラ2号は

 

「やべぇ、超泣ける」と涙ぐんでいた。

 

 

あいつ、良い奴。(再)

 

 

 

それを見たカルメン

 

「私だってええ手紙持ってるんだってばよ!」

 

そう言ってみんなに朗読。

 

 

 

もう、なんなんこの大会。笑

 

 

 

メルセデスは、あろうことか私がずっと欲しかった宝箱をプレゼントしてくれた。

何も言ってなかったのに、心を読む能力ハンパない。

 

 

あいつも良い奴!

 

 

 

素敵な還暦たちに囲まれながら(失礼)、楽しい宴は続くのであった。

 

還暦達は、レストランのサービスにいまひとつ納得してなくて店員とマイルドに揉めてた気がするけど、

 

スペイン語がわからないって、こうゆう時に役立つなぁ〜

とよこしまな考えを秘め、花嫁を終えた。

 

 

 

 

散々食べたくせに最後でっかいアイスクリームを食べたのは秘密。

 

  。

Wedding 悟空風

smallworldprj


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