【ニューヨークで見たホント。〜体験を交えて平和を考えてみた〜】


何度かブログを移行するたびに、必ず再up している記事です。

ずっと私のブログを読んでくださっている方は耳タコ(目タコ?)でしょうが、

この記事がずっとタイムリーだと思うということは、

やっぱり世の中がまだ平和じゃない証拠なのかな、と思います。

 

私が実際に見て、体験したことのみを掲載しています。

 

カプチーノでも飲みながら読んでいただけた嬉しいです^^

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2012.7.14記

 

「なんかおかしい。」

 

そう思って、私は周囲の反対を押し切り、

ニューヨークに向かった。

 

 

17歳だった。

 

 

なーんて言うとかっこいいように見えるけど、

テレビの言ってる事ちんぷんかんぷんで、「百聞は一見に如かず!」

そんな単純な原動力で、飛行機に乗り込んだ。

 

 

2001年、9月11日

アメリカで同時多発テロが起こった。

 

 

日本のテレビでは連日、
あの忌まわしい事件、「9.11」の報道がされてた。

あの飛行機に乗っていた遺族のことが報道されていた。

 

 

でも、テレビの前の私は

なーーーーーんか違和感。

それが何か分からなかった。

 

イラクにはさすがに行けないから、

アメリカにいくことに。

 

私はそこで、「違和感」の正体を

つきとめることができた。

 

 

 

イラク戦争が勃発した翌日、

 

アメリカ超ピリピリな中、

アルバイトでためたお金を使い果たしてNYへ。

日本で、ブラウン管を通して見ていた

アメリカは、

「遺族の怒りは

イラクへ。

攻撃してあたりまえ」

 

という印象を受けるものだった。

 

 

だから、アメリカ人はだまっておれず

イラクへの報復戦を望んでるのかと思っていた。

 

 

それ自体が、

大きな「違和感」だったんだ。
NYには、言わずと知れた

「ブロードウェイ」というそりゃもうおったまげる位でっかい道路があって、
NYの中心を脊髄のように張り巡らせている。

 

 

なんてこった。

その道路が全面封鎖されてて、

大大大規模のデモ行進が行われていた。

 

 

“NO MORE WAR!!!!!”

“NO MORE WAR!!!!”

 

 

私と同じ世代くらいの女の子たちは、

背中のパックリ空いた服をきていた。
その綺麗な背中に

真っ赤な口紅で

“F*CK BUSH”

と書いてデモ行進している。

 

 

 

道のわきには、暴動が起きたらすぐに対処できるようにおびただしい数の警官が列をなしている。
ニューヨーク9.11

“USA!!”
“USA!!”

 

 

そう叫んで、アメリカのイラク戦争開始に賛成するギャングの姿もあった。
そこへ、大阪人顔負けの
ものっすごい巻き舌で向かっていくおばちゃんがいた。

 

 

「こらーーーー!!!!

あんたたち何言ってんの!!!!

これ以上

戦争したって、

なんっの意味もなんだからねぇぇええええええこるぁぁぁっぁあっぁぁ!!!!!」

 

 

もう、

ギャングもポカーン。

 

 

そして闘牛のようなおばちゃんを必死でなだめる警官。

 

 

おばちゃんかこぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

 

 

でも、その情景をみて、

ぜ~~~~~~~~んぶ違和感とんでった。

 

 

「アメリカが悪い!」的なことたくさん言われるけど、

アメリカでも戦争なんか意味がないってもちろんほとんどのひとが知ってるんだ。
これがリアルだ。
おびただしい数の人々がブロードウェイを封鎖してまで「平和」を訴えてる。

ニューヨーク9.11

 

ニューヨーク9.11

これだ。これだよ。

戦争にいったって、

殺されるのは罪もない人々がほとんど。

 

 

主犯格なんて暖房のきいた部屋でぬくぬくと指示あおいでんやろ。

 

 

ホステルに帰ってテレビをつけると、
「イラク戦争に行くソルジャーの家族との涙の別れ」のドキュメンタリーまみれ。

 

 

「ヒーロー思考」のアメリカメディアが考えそうなことだ。

 

 

何も、私が見てきたことが全て真実とはかぎらへんし、
強要する気もないけど、
「見極める目」をやしなってほしい。

 

 

嘘とホント。
自分次第。
今、日本語学校のスタッフとして世界中の学生と一緒に勉強している。

 

 

 

自分は「日本」っていう恵まれた国に生まれたんだなって思う。

いい意味でも、

悪い意味でも。

そのおかげで海外に行く資金を若いころから調達できるようになって、
30回以上、海を越えてきた。

 

 

多くの人がこんなことできるわけじゃない。

だから伝えていきたいと思う。

自分に課せられたものを、

自分が体験させてもらったことを、
これから伝えていこうとおもう。
出る杭は打たれることもあるけど、幸運にも私は石頭やから大丈夫なんだ。

 

 

今、安保法制が採決されて、日本が大きく揺れています。

 

デモに参加する人、

デモを批判する人、

賛成派、

反対派、

無関心な人…

 

 

全てのひとが共通して目指しているのは

 

 

「平和」

 

 

それが、価値観や損得や恐れや、なんだか色々こんがらがっている。

 

 

デモを見たスペイン人の主人がこんなことを言っていた。

 

 

すごい・・・

日本が今・・・

動いてる。

 

 

温厚で、嫌なことでも建前で受け入れてきた日本のイメージがどんどん変わってきているようだ。

 

 

そして、

 

「いろんな意見はあると思うけど、

 

この法案は通さないほうが良い。

 

 

 日本での3.11は東日本大震災を表すけど、

 スペインでの3.11は

テロの日を表すんだ。

 

 

当時のアスナール政権がイラク戦争に加担して、数百名の兵士をイラクへ派遣。

 

それが原因で、2004年3月11日に、鉄道でテロが起こった。

 

 

もし、アメリカの戦争や他国への戦争に日本が加担したら

テロの危険性はぐんと上がるだろう。」

 

 

マドリードのアトーチャ駅は、私もなんども訪れたことがある。

 

 

日本とスペインの悲しい共通点がここにあった。

 

前述の通り、私の体験をもとにした小さな小さな記事である。

 

 

今一度、

 

「平和」ってなんだろう?

 

って考えていただけたら嬉しいです。
共感したら、周りのひとに伝えていってほしい。

 

 

世界に完璧はない。

みんな何かが欠けていて、欠けてる部分を補って成長している。

でも…

【The missing piece is PEACE】
最後のピースはPEACEが埋める。

The missing piece is PEACE


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