(2011.11.07再投稿)
最近、よく姪たちに
「そういえば、唯って小さい頃カラスにぶつかったんやんな?」
と聞かれる。
1つだけ否定したいのは、
「カラスと事故ったのは、26歳の時である」
ということである。
そう、それは5年前の秋。
私は、国際交流ボランティアの開催委員長をしていて
名古屋・岐阜でもその活動をしていた。
その時に仲良くなった仲間のサプライズ誕生日パーティーをしようと
現在、ポケモンGOの聖地と名高い
「鶴舞公園」でスタンバッていた。
私は、サプライズゲストということもあり、
メンバーから合図があったら飛び込んでいく役目だった。
そして、
写真右上の森付近をフラフラと歩いていたところ、
事故は起こった。
ドカーン!!
いきなり物凄い勢いで
何者かに
右頭蓋骨をぶん殴られた。
一瞬、意識が飛び、
モノクロ世界が目の前を包んだ。
その時の様子をとてもわかりやすく表現したのがこちら↓
作:私
なんのこっちゃわからない私は、脳しんとうを起こし、
ぎゃー!!!!
と苦し紛れに叫んだ。
バサバサバサ!
足元に目をやると、
一羽のカラスが
地面をのたうちまわっているではないか!
どうやら私は、
カラスと事故ったらしい。
カラス側も、想定外の事実だったらしく、
狂ったように飛び方を忘れて地面を這いずり回っている。
正に地獄絵図。
昔のドラマなら、ここで雷でも落ちようものなら
完全に私とカラス人格入れ替わってるところだった。
私も右頭激痛だが、
自分のせいで動物が死ぬなんて悲しすぎる。
しかし、
カラスは、
しばらくしてペロンと立ち上がり、
大空の彼方へ消えていった。
正気に戻った私に、
次は
安堵と激痛が襲いかかる。
木々に止まっていた仲間のカラスもの物凄い勢いで騒ぎ出す。
ワタシ、ゼッタイニ コロサレル・・
これからサプライズパーティーだってのに主催者がカラスと
事故るなんてなんてとんだサプライズだ。
とりあえず、彼らの元に戻り、
「カラスとぶつかった。。」
とつげると、彼らは顔いっぱいに「?!」を描いていた。
そのリアクション、大正解。
頭を触ると、
まさかの出血。
もう笑うしかない。
「えぇー!?大丈夫?!」
笑ってるのか心配してるのか複雑な表情を見せるみんな。
このリアクションも大正解だ。
通信簿には5をあげよう。
当時の彼氏もそこにいて、
「とりあえず、これで血ふきなよ!」
と紳士に何かを差し出してきた。
見てみると、まさかの
ギャッツビー汗拭きシート。
ええー!?!
このタイミングで清涼感!?
「まさか、ギャッツビー側もこんな使われするなんて思ってないよねww」と彼。
もうもはや楽しんでいる。
あ〜、バカすぎて楽しい。
カラスにぶつかってマジでよかった。
その日は、カラスにぶつかったことも忘れ、
サプライズパーティーを心ゆくまで楽しんだ。
しかし、キャバ嬢(看護師)にその事実を告げると、
「カラスはやばい。」
と一言シンプルかつ破壊的なお告げをされたので
大阪に帰ってから救急外来で診察してもらうことに。
カラスは感染症とか考えられるリスクが高すぎるとのこと(怖)。
そこで人生で初めてCT検査を経験した。
お医者さんは、過去の前例のカルテをペラペラとめくりながら、
「ガラスがぶつかったんやって?」
私「あ、ちゃいます。
カラスです。」
「?!」
お医者さんが前例のないカルテを即座に閉じたのは言うまでもない。
この一日で、私は何人の人に「?!顔」をされればいいんだ。
検査の結果、脳に異常はないと診断され、
やっと安堵。
翌朝、まだ痛みがあるので会社に午前中の休みを申し出た。
「カラスと衝突して、頭痛がひどいので午前中お休みください。」
昼に出勤すると、
上司は、
「45年生きてきて、そんな理由初めて聞いたわ」
そらそうや。
数年間、私の頭にはカラスのくちばしの痕。
<
↑こんなものが刻印されていた。
私はこれを密かにタトゥーと呼んでいた。
それからというもの、カラスの存在が異様に気になって恋に落ちたような感覚に陥っている私は、
マジでドMであると確信した出来事でもあった。
歩きスマホ「(略して)アホ」をしていると、カラスに激突されやすくなります。
くれぐれもお気をつけ!
アホ〜アホ〜