夏の終わりのオカルト話。〜チャボのワルツ〜


「あなたの肩に、チャボがまたがっています。」

チャボ

ある年の年明け、私はあるエッセイコンテストで全国5500人の中からファイナリストに選ばれ、

お台場で開かれる朗読会兼授賞式に参加すべく東京に向かった。

 

そこには、ワタミの社長をはじめとする日本の経営者トップ1000人が参加し、

ファイナリストである私たちの朗読を聞きにくるという奇想天外な 状況を体験することになった。

 

「どうせなら、全員私のエッセイで泣かそう♫」という強い意志を持って参加した。

 

東京では、友達カップルの家に泊めてもらうことが決まっており、

なんだかんだ授賞式という理由をつけて仕事を5日ほど休んで東京に滞在するこに。

 

音楽関係の仕事をしている人たちだったからか、

その家は、著名人の名前がバンバン飛び交う家だった。

 

 

「マイケルジャクソンの元マネージャーが今からくるよ。」

 

とか

 

「マイケルのトリビュートライブの打ち合わせするから参加する?」

 

とか、

 

「Ne-Yoのアポとれた?」

 

とか、

 

「GAGAは事務所の圧力きつくてオファーができない」

とか。

 

摩訶不思議な会話が展開されていた。

 

全 然 意 味 が わ か ら な い 。

 

 

とにかく、GAGAのアポがとれなくても私は自分の朗読会に集中せねばならないのだ。

 

友達カップルとアシスタントの女の子との不可思議な生活がそうやって幕をあけた。

 

といっても、朗読の練習なんか1回もせず、

LAで出会った親友に会いにいくことに。

 

その親友は、東京でNEETダンサーと俳優業をして親のすねをかじりにかじって夢を追っている不思議ちゃんである。

 

実は結構すごい仕事しており、親友を褒めるのもしゃくですが

 応援したいので少し告知:

ミュージカル『黒執事』 http://www.namashitsuji.jp/index.html

9/5〜23 東京公演
10/2〜10/5 大阪公演

 

そんな彼とランチをする約束をして、

そこに世話になっている友達カップルとアシスタントの女の子も一緒に行くことに。

 

私と親友の不思議ちゃんが隣り合わせに座り、

アシスタントの女の子が私真向かいにすわっていた。

 

 

そして、全然知らなかったが、そのアシスタントの彼女が、

いわゆえる「見える」人だったので

 

守護霊をみてもらった。

 
そして言われたのがこの冒頭の言葉である。

「あなたの肩に、

チャボがまたがっています。」 

 

 

守護霊 : チャボ。
 

 

しかも、極めつけに、 

私にも親友にも

 
女性が一人、
男性が二人、

 

守護霊がいて、

その6人はそれぞれ
キャラがドンかぶり  

とのこと。

 
その守護霊が引き寄せたのか、

 
私とその子がもともと気があうから
守護霊もそのような人がついたのかは分からないが、

 

いずれにせよ似たもの同士の守護霊なんだとか。

 
そして、私とその子の並べた肩に

 

 

 

チャボがまたがっている。

 

 

らしい。

 
そのみてくれていた友達もこんな状況が初めてだったらしくブーッ!!
と味噌汁を吹き出していた。(古典的)

 

 

 

 

「私、動物が守護霊なんて

初めてみました。」

 
そこにいた友達カップルも

 

守護霊にリスがいるんだとか。

 
一見、

 
和気あいあいと食事しているのだが、

 

守護霊含みでみるとリスやらチャボやらがテーブルを駆け回ってるんだとか。

 

 
その食事をした次の日、

 本題の授賞式がお台場で開催された。

 

そこに、その仲間たちももみにきてくれ、

 

大阪からもわざわざ母が駆けつけてくれた。

 

朗読会では経営者のトップの方々の涙腺をゆるみっぱなしにすることに成功した。

 

 

授賞式が終わり、

 

占いや手相が大好きな母の守護霊も見てもらおうと、

 

そのアシスタントの女の子にこっそりお願いした。

 

 

 

「なぁなぁ、Mちゃん、

 

お母さんには何が憑いてる??」

 

 

彼女は、私の母を壁際に追いやって半目でガン飛ばしながら鑑定し始めた。

(鑑定の基本スタイル)

 

 

何も知らない母はプルプルと震えていた。

 

 

 

すると、その女の子は一言。

 

 

 

 
「チャボは

 

 
ここからきたか。」

 

 

 

 

 
!!!!!!!!!!!!!!!

 

母にも、実は無数のチャボがついているらしく、

彼女の周りをチャボが駆け回っているらしい。

 

なんなら私と親友は1羽をかろうじて共有しているのにも関わらず、

 

母の前にはチャボも引く手数多!

 

 

私は、そのとき何のために東京に来たかようやく理解できた気がした。

 

 

ライターとして人生を歩みたい私にとっては、

その授賞式は結構人生においてイカツイ体験でったにも関わらず、

 

登場人物全員鬼畜すぎて全然集中できなかったよ☆

 

 

今も私の方にはチャボがいてくれてるんでしょうか。

 

「見える」方、鑑定よろしくおねがいします。

 

 

ホロッホ〜!


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