【ベトナムでおじいさんを轢いた話⑵】


 

前回のブログから日本語教師時代の日記を記しています。

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2006.2.26

今日はマックス体調悪かったDAY。

 

てか、ベトナムって寒いんや。

あわよくば泳ぐつもりだった私はTシャツ、タンクトップ、キャミソールしか持ってきてなくて鼻水だだ漏れ&お腹の中にIBUTSUKAN。

 

しかしスージーが私のうっすいうっすいジャケットとジャンパーを交換してくれて、尚且つ貼るカイロまで提供してくれて感謝!

 

 

朝は、昨日のクインさんとズンさんが割高なPHO24でフォーをご馳走してくれた。

 

そういえば、PHO屋へいく前スージーのバイクがおじいさんを轢いた。

 

スージーの肩掛けカバンがおじいさんのサドルに引っかかっておじいさん転倒。

 

一瞬の出来事だったが、

私たちが明日から教える大学の前で大不祥事。

 

オワッタ・・・

 

 

すると、おじいさんはすくっと立ち上がり、

 

「テメェラのせいで自転車ぶっ壊れただろうが!弁償しやがれい!」

 

と、スージーのカバンを人質(カバジチ?)にして自転車修理を強いてくる。

 

 

体大丈夫なんかい。

 

 

もちろんです!

 

 

すごいことに事故現場の目の前がまさかの自転車屋さんで自転車をみてもらう。

 

 

すると自転車屋の店主が衝撃的な一言。

 

 

 

 

「じいさん、この自転車、とうの昔にぶっ壊れてる。

 

悪いことは言わねぇ、その子たちに罪をなすりつけるな。」

 

 

そう言うと、

 

おじいさんはバツが悪そうにカバンを返し、帰って行った。

 

 

 

どうやら、当たり屋だったらしい。

 

 

 

日本やったら何百万も支払わなあかん事態で顔面蒼白やった私たちに、ズンさんとクインさんはまた、衝撃的な一言を放った。

 

 

 

 

 

「さ、フォーを食べに行きましょう!」

 

 

 

軽っ!!!!

 

 

すごい、東南アジア半端ねぇ。

 

 

 

そして私たちは、ちゃっかりフォーを平らげ、大学の中を散策することに。

 

 

 

同じ寮の上には、

 

日本語教師のタカという男性と、さとみぃという女性いた。

 

 

この2人には今後ものすごくお世話になることになる。

 

 

早速、夏服しかない私にさとみぃは冬服を貸してくれた。

サバサバとした性格の彼女だが、

めちゃくちゃ愛のある人で私たちをとても可愛がってくれた。

 

 

タカは日本人にも関わらず、なぜかラオス語がペラペラで、

安室奈美恵似のレイちゃんというラオス人の彼女がいた。

 

 

私たちの寮の隣には、ラオス人の寮があり、

みんなとてつもなく人相は悪いがものすごくいい人だった。

 

 

ひとしきり紹介され、私は町をふらふら歩いていると、

さっき出会ったラオス人(ダオちゃん:男、27歳)が前から歩いてきた。

 

イヤホンからは音楽が奏でられていたらしく、

体を揺らしていた。

 

 

「ダオちゃん、なに聴いてるの?」と聞くと、

 

 

 

 

「トーキョージーヘーン」

 

 

 

 

 

東京事変を聴いていた。

 

 

あまりの想定外の回答で、一気にこのおっさんが大好きになった。

 

 

ここまで、あたかも私がベトナム語とラオス語を巧みに操っているように見えるが、ベトナム人が日本語に通訳してくれたり、ラオス人とは英語で会話していたのでお茶の子さいさいだったのだうふん。

 

 

毎日、本当に10人単位で友達ができている。

まだ授業も始まっていないのに。

 

 

周りを散策しても、学生通りということもあってか食べ物が破壊的に安い。

 

道で売ってるさつまいもの天ぷらは1000ドン(7円)。

 

 

ブンチャー(炭火鶏肉付きつけ麺)は54円。

 

 

シントー(ヨーグルトスムージー)は120円。

 

 

もう、太るしかない。

 

 

明日からいよいよ授業だ、意気揚々ととこに着く間際に、

 

血相を変えてスージーが枕元に駆け込んできた。

 

 

「Gが出た!!」

 

 

なんだと!!

 

 

駆け巡るGにわーきゃー言いながらも、

 

 

スージーが私に丸めた新聞紙を差し出し、

 

バーン!!

 

 

一発で仕留めた。

 

 

 

その新聞、明日授業で使う教材だったことは忘れて、もう今日は寝ようと思う。

 

 

 

2006.2.26

 

意外に喜ばれる海外へのお土産

 


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